君に倣う
「辛い事、躱しここまで生きてきた。」
その言葉に君が返す
「まるで轍外し走る車みたいね。
無力さに擬えてる。」
身体貫く透き通るその声には
近代の画家を彷彿とさせる
聞き慣れぬ思想、見解、価値観を今、
半端者が語ろうとする
とさえ知られずに時は過ぎ
望み見失った。
真に受けてしまいそうだから
もう近づかないで。
募る不安を飼い慣らして
誰かの所為にしたとして
僕は腹を切るのか?
盗った自尊で現抜かした
苦悩は毛頭に無いとして
過去は消えてくのか?
夜の海でただ月を眺めていた。
その音、間に波が返す。
春で枯れる花をまた一つ覚えては
海に流す想起達。
在りもしない言い訳を
徒然述べている
変わりない籠の中
襟を正してる。
弛んで次第に脆くなって
外れかけた人間が一つ。
「正常」だとは言えぬが。
「選んで進んだこの道に
迷いの影は無いから、もう
二度と戻らない。」と君は、
言った。
今、君が居たならば
僕は何を言えたか。
会う事が出来たか。
伝える事は幾つもあって、
その度、迷いを生じた。
僕は君を殺した。
月日が経った。僕は変わった。
そうだと言い聞かせていく
日々は続くだろうが、
罪、背負って生きる事が
死ぬより辛い事など
誰が予想したのか。
僕はただ、生かしてもらった
君という存在の針を
刻んで生きていくから
いつかまた。
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