あなたには寂しさ自体ない
そう思っていました
その瞳 移ろわぬのは常
自責のためと知る
秋が来るね またこの城に
あなたと僕 であった季節
落葉樹よ 地の底にいる
あの人がせめて
寒くないように
青白い この空の下から
細い姿 探して
まだ怖い一人で歩くのは
顔上げれば人の輪
いのち 光るこの星の上
あなた何をみていたのでしょう
しかめ面を四方に向けて
恐ろしくはなかったのか孤独が
一度たりと分かり合えたら
雪はこうも 白くなかった
人よ 人よ勇気と素直
その二つで道は拓ける
影につもる優しさを受け
あなたにだけできなかったのは
なぜ