温かな時間が奪われた瞬間に
小さなその鼓動が音を立て脈を打つ
青空は血で染まり
鳥たちは地に堕ちてゆく
誰が望んだ世界なの
幼い心で大きく頷いたのは
広い世界を知らないままだったから
何を守るというの
何も守れないの
悲鳴が聞こえてた 押さえつけた 抑圧に
声を上げることを諦めた 魂は消えてった
もう二度と戻らない 鮮色を見ていた後は
どれも灰色に見えてゆく
真実など誰にも伝わらなくて
この世界では誰でもどうでもよくて
初めからそうだった
初めから無かった
別の地上の生き物より遥かに
完全ではない私達は完全と
強いられてきた
愚かな生き物