見上げた空 夜の空に
爪でひっかいたみたいな
三日月が浮かぶ
いわれのない 覚えのない
冷たいそしりの捨て場所を探す
ファッションビルの隙間から
怪しい声が誘う
No Thank You と答えても
お構いなし 甘い罠に 惹かれていく
見上げれば三日月空で笑ってる
薄汚れたガラスのドア
不機嫌な音を立て目の前に開く
踏み越えれば 踏み入れれば
狂気と呼ばれる 戻れない世界
エレベーターのボタンさえ
煙草でつぶされて
Don’t Touch Me と叫んでも
知らぬふりで 逃げ出してく
駆け出してく
振り向けば三日月追いかけてくる
勇気もないし 覚悟もないし
開き直るすべもない
自分自身を買いかぶるなよ
俺の名前は平凡!
明日になれば
くだらないと毎日に唾を吐く
安物に戻る 少しつらい だけど平気
俺はまだ俺を踏み外してない
見上げた空 空の上で
朝もやに三日月姿消していた