海を渡る夜風の声
銀河の星も綺麗だね
財布の中には 遊星の涙
ゆっくりと寄せてくる
あれは曹達水の香り
夕焼けがひとり織りなす影法師が
『夜になろう』と心逸る
いつかの煌めく私を焦がす
扇風機はまわるまわる
あの日は夏の彼方
物憂げ、がらんどう、
夜、海岸線、帰り路
止まらない季節の
変わり目にはつい夜光虫が
ぴったりとついてくる
あれは曹達水の香り
いつかみた星は私の瞳だけに輝いて
時を経て今一度
ゆっくりと輝き出す
あれは曹達水の香り
夕焼けがひとり織りなす影法師が
『夜になろう』と心急かす
いつかの煌めく私を焦がす
扇風機はまわるまわる
あの日は夏の彼方