我、深夜散歩の達人也
暗い部屋 狭いベッドで一人
天井をずっと見つめていた
身体はもう動かせないですと
横たわっていた 真夏の夜に
暗闇の中 走っていく鼠をみて
自分重ねた時も
あったけど もう走れないよと
ずっと座ってた 公園のベンチ
気づいた時には 好きなアイドルの
メンバーが 一人いなくなってた
ときみたいな
ちょっとノスタルジック
な気持ちになって 部屋のベランダ
の窓を開けて空気を吸う
風にさらわれた少年は
深夜の街をずっと
高値で買ったサンダルで 歩く 歩く
街は殆ど暗闇で 覆われているけど
都会のオアシスを
探して探してまた歩く
暗い空 狭い路地裏 一人
目的地なく歩き続けた
身体はもう動かせないですと
横たわっていた あの日の夜に
暗闇の中
千鳥足の女(キャバ嬢)をみて
気分重ねた時も
あったけど もう走れないよと
共に座った 公園のブランコ
気づいた時には 全て遅くって
愛した人が 姿を消し
立ち去ってしまうような
とてもノスタルジック
な気持ちになって
部屋のベランダの窓を開けて
空気を抜く
風にさらわれた少年は
深夜の街をずっと
高値で買ったサンダルで 歩く 歩く
街に殆ど人はいない
セレブな犬もいない
街灯の灯りを頼りに頼りにまだ歩く
風にさらわれた少年は
深夜の街をずっと
高値で買ったサンダルで 歩く 歩く
街は殆ど暗闇で 覆われているけど
都会のオアシスを 探して探して
だけど君が残していった
忘れない思い出
夏の花火とともに 空に 空に
我は深夜散歩の達人
半袖半ズボンで
都会のオアシスを 探して探して
次週、深夜散歩の達人
「立川」